
<セルフチェックシートの使い方>
このチェックシートは、チェックをする主体別にシートが分かれているため、必要なシートのみをダウンロードして使用する事ができる。
各項目に関する質問に対し、自ら(自社)の考え方や行動を踏まえて、該当する場合はチェックをする。
前述のとおり、これは結果を判定・評価するものではなく、あくまでこのチェックを通して、インテリアに対する自らの考え方や行動がエシカルかどうかをふり返る手がかりとしていただきたい。

A インテリア構成部材の製造者・供給者用チェックシート
A-Ⅰ:材料の調達から製造・供給の過程で、環境や社会に負荷をかけないものを製
造・供給しているかどうか
A-Ⅱ:長期使用に耐えるものまたは再生可能なものを製造・供給しているかどうか A-
Ⅲ:製造・供給することにより地域やそこに暮らす人々を応援することになるものを
製造・供給しているかどうか

B インテリア空間の設計者・施工者用
チェックシート
B-Ⅰ:材料の調達から製造・供給・廃棄の過程で環境や社会に負荷をかけていないも
のを選んでいる又は提案しているかどうか
B-Ⅱ:長期使用に耐えるものまたは再生可能なものを選んでいる又は提案しているかど
うか
B-Ⅲ:使用することにより地域やそこに暮らす人々を応援することになるものを選んでい
る又は提案しているかどうか
B-Ⅳ:環境に配慮した設備機器及び設備システムを選んでいる又は提案しているかど
うか
B-Ⅴ:環境や社会に負荷をかけない施工をしているかどうか

C インテリア空間の使用者用
チェックシート
C-Ⅰ:エシカルなインテリア製品を選択しているかどうか
C-Ⅱ:インテリア製品や空間を長くエコロジカルに使用しているかどうか
C-Ⅲ:インテリア製品の適切な廃棄や再利用・再資源化に向けた行動をしているかどうか
<エシカルインテリアの意味>
エシカルインテリアとは、持続可能な社会を実現するための様々な行動の中で、これをインテリアの領域で実践しようとする取り組みであ る。
この取り組みのなかには、いうまでもなく、いわゆる地球環境保護、カーボンニュートラル、人権尊重、アニマルウェルフェアなど、広範な努力目標が含まれる。
<インテリア本来の価値とエシカルとの関係>
インテリアには、当然のことながら、インテリア本来の価値(安全性、快適性、利便性、美しさなど)をできるだけ適切なコストで実現することが求められる。エシカルインテリアは、エシカルの概念を基礎とし、そのインテリア本来の価値を犠牲にすることなく、それをいかに実現するかを目指すものである。
<エシカルインテリアセルフチェックシートの主旨>
エシカルインテリアの実践のためには、インテリアの構成部材を製造するメーカーだけでなく、それを選び、組み合わせてインテリア空間を作り上げる設計者や施工者、さらには、その空間を使って暮らす使用者の心がけが必須である。このチェックシートは、インテリアに関係するこれら3つの主体それぞれが、自身の行為について、それがエシカルといえるかどうかをセルフチェックするために作られたものであって、必ずしもエシカルの度合いを判定・評価しようとするものではない。
また、このチェックシートは「エシカルなインテリア研究会」の合議によって作られた現時点でのチェック項目集である。今後も、関係諸方面の意見などを聞きながら、必要に応じて改訂を加えていきたい。
<このチェックシートで前提としているインテリアと建築との関係>
インテリアと建築との関係には、いろいろなケースが考えられるが、通常は、建築本体がまずあって、それにインテリアが付加されることによって生活空間が形づくられるものであるととらえられる。こチェックシートは、そのような関係を前提として作られている。