Ethical Interior File_02 株式会社サンゲツ
取材:江口惠津子

自然資本に関する考え方に基づき基本方針を定め、ESG/CSC方針を定め実践している株式会社サンゲツ。
エシカルや教育の観点から特質すべき取り組み2点を紹介する。
サンゲツの環境方針、実践内容については、以下のURLから確認することできる。
https://www.sangetsu.co.jp/company/sustainability/environment/policy.html
【1】環境教育「ビリビリンピック&エコフォトフレームづくり」の実施
課題である見本帳の再生プロジェクトの一環
複数の部材により形成されるぶ厚い見本帳は、2~3年ごとの更新により、古くなったものは産業廃棄物になるのが現状である。
見本帳をリサイクルするためには、回収・分別・リサイクル作業が必須となるため、その作業を競技化して、遊びの中から真剣に子供たちとともに実践することに取り組んでいる。
この取り組みは、子どもたちに”もったいない”の気持ちを気負うことなく浸透させ、最後に材料でフォトフレームを作成し、インテリアのセンスも育てることが出来る。
その命名も素晴らしい。エシカルは倫理的と訳されるが、難しい言葉ではなく体を動かして楽しみながら環境問題に一石を投じることが出来る取り組みである。
より一層、全国の学校、図書館、児童施設などへの普及が楽しみである。


有効期間が終了した見本帳から壁紙のサンプルチップを剥が す競技の様子
以下、サンゲツHP 次世代支援ページより抜粋
〜リサイクルの大切さやインテリアの楽しさを学ぶことを目的とした体験型イベントとして、「ビリビリンピック&エコフォトフレームづくり」を小学校や児童館を中心に実施しています。本活動は、2022年に実施された産学連携プロジェクト「かがやけ☆あいちサスティナ研究所」に参加した大学生たちと、「暮らしを彩り、サステナブルな未来のライフスタイルを促す企画を検討せよ」という課題に取り組む中から生まれた企画です。
当社では、壁装材や床材、ファブリックといったインテリア商材のサンプルチップ付き見本帳を発行しています。この見本帳は、紙やサンプルチップ(ポリ塩化ビニル等)、その他部材(プラスチック等)といったさまざまな素材で構成されているため、リサイクルを行うには素材ごとに分別する必要があります。本活動では、当社の見本帳リサイクルセンターで行っている分別作業を競技化し、子どもたちが見本帳に貼り付けられたサンプルチップ(壁紙)を制限時間内に何枚剝がせるかを楽しく競います。さらに、剥がしたサンプルチップを使って創造性あふれる個性豊かなフォトフレームを作成します。
2025年には、本活動が当社においてプロダクト以外の分野で初となる「キッズデザイン賞」を受賞しました。〜
【2】「カーテン回収・再生プロジェクトのその後」
サンゲツでは、不要になった使用済みカーテンを回収し、リサイクルにより再資源化する「サンゲツカーテン・エコプロジェクト」を実施している。

回収の対象となる条件
ご自宅用のカーテンを回収に出すためには、いくつかの条件がある。
・タグラベル:カーテンに「Sangetsu Curtain Recycle Systems(サンゲツカーテン・リサイクルシステム)」のラベルが付いていること。
・事前にカーテンフックやウェイトなどの部品を取り外すこと。
・サンゲツ社製以外のカーテンは対象外。
※サンゲツカーテンエコプロジェクトについての詳細は、以下のURLを参照
https://www.sangetsu.co.jp/style/curtain_recycle/
2026年6月にはポリエステル100%素材に分別をした使用済みカーテンを 新たなカーテンに生まれ変わらせる「水平循環リサイクルシステム」 の運用を開始するなど、循環型社会の実現に向けた取り組みを拡大している。 今後も日本全国からの回収に取り組み、 再生プロジェクトの推進を目指していただくことを希望する。

☑産業廃棄物になってしまう見本帳の回収・分別・再生過程を教育的立場からも後押しするビリビリンピック
☑水平循環型リサイクルシステムの実現
☑カーテン回収再生を継続する力
☑会社的な組織だった取り組み
【会社概要】
会社名;株式会社サンゲツ
本社所在地;愛知県名古屋市西区幅下1-4-1
ホームページ;www.sangetsu.co.jp
ショールーム;東京·名古屋·大阪·福岡·仙台·金沢·広島·沖縄